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文教常任委員会視察研修 (10月18日鳥取市~19日出雲市)

 文教常任委員会の先進地視察として、鳥取県の県庁所在地である鳥取市と、縁結びの神として有名な出雲大社のある島根県の出雲市の教育委員会を訪問しました。遠方であるため、視察のみで出雲大社に参拝することもできませんでしたが、帰路、トイレ休憩に「ゲゲゲの鬼太郎」でまちおこしを行い、一躍全国から脚光を浴びている鳥取県境港市に立ち寄りました。甲賀市にはゲゲゲに負けない(勝負にならないほど豊かな)観光資源があるのですが・・・!

【鳥取県鳥取市】  鳥取市は県庁所在地ではありますが、市域が広く、少子高齢化の進んだ中山間地もその中に含まれ、小規模校も点在しています。鳥取市教委では、こうした小規模校対策として、コミュニティの拠点となる学校は残すことを原則としつつも、地域の選択肢として、統廃合、小中一貫校への移行、小規模特別転入制度の3つを準備しておられました。

〇 小中一貫校への移行  小規模校対策として1地区で実施。少子化の進展で児童生徒数の減少により、変化の少ない人間関係で生活している。このため、コミュニケーション科の新設や教科実施時間数の見直しで、地域の協力を得ながら多様な学習経験ができるカリキュラムを編成されていた。

〇 小規模校特別転入制度  中山間地にある5校の小学校では、恵まれた自然環境を生かした体験活動や少人数できめ細やかな学習指導、地域の人たちとの温かい交流などにより、「確かな学力を身につけた心豊かな子どもの育成」を目指した教育が意欲的に行われています。こうした特色ある小学校に、入学・転学を希望する場合、一定の条件のもとに認める制度が「小規模校特別転入制度」です。現在7名の児童が活用していました。

【島根県出雲市】   島根県出雲市では、教育行政改革を中心に研修を行いました。

〇 生涯学習、芸術文化、文化財、スポーツ部門の市長部局への移管  学校現場における、いじめ、不登校、問題行動など、教育委員会だけでは解決が困難な喫緊の課題に対処するため、平成13年度から、教育委員会事務のうち、生涯学習や芸術文化、文化財、スポーツなどの部門を市長部局に移管され、教育委員会は学校教育に専念できる体制を整え、学校現場とのコミュニケーションを密にすることにより、多くの成果を挙げておられました。

〇 出雲科学館の見学  文科省視学官出身の市長の肝いりで建設された出雲科学館は、子ども達の理科離れに対応することを目的に、32億円の巨費を投じて平成14年に建設された全国唯一の市立の科学館です。あまりの立派さに驚かされました。

2010年10月23日 9:07 | 個別ページ | コメント (0)

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