第4回議会改革特別委員会が7月30日午前に開催されました。議題は二人会派についてと議会基本条例の2案件が中心でした。
1.二人会派について
昨年10月の第2回市議会議員選挙によって会派に所属しない議員が2名(土山議員と私)となり、無所属の会派成立要件を3名から2名に改めるよう内規の改正(全国的にも県内他市においても一般的)を全員協議会の場でお願いしました。2度の会派代表者会議では認めていただける方向で論議が進んだのですが、結論を見ず、議会改革特別委員会での審議事項となり、2度の検討を重ねてきましたが、いつしか個人名をあげての低次元な論争となり、議会基本条例について審議するための議会改革特別委員会の崇高な目的から逸脱してしまいました。そのため、二人会派に関する継続した審議は再度会派代表者会議なりで検討いただくことを提案し、残念ながら二人会派の結成は見送りとなりました。
2.議会基本条例の制定について、次の2点について検討を行いました。
(1) 条例の構成について … 議会基本条例制定の先進地である4市議会の条例を参考として付ける。議員への説明、市民への説明等について意見交換。委員長と副委員長が事務局と相談の上、たたき台を作成提示する。
(2) 検討スケジュールについて … 次回、前文から検討を開始する。今年度中に原案を作成し、議員全員で検討していく。
臨時議会終了後、全員協議会が開催され、下記の2点について報告がありました。
1.公立甲賀病院移転整備計画について 【総合政策部】
6月24日に開催された公立甲賀病院組合議会臨時会の全員協議会で、新病院の実施計画の概要が報告されました。実施計画では、平成24年度末を開院目標として、着手に向けた準備業務が進められています。
2.湖南水道広域圏にかかる広域的水道整備計画の改定について
平成8年度から推進されてきた水道の広域的整備(湖南)が今年度で目標年度となるため、新たに平成27年度を目標年度とする改訂計画が策定されました。
7月23日、臨時議会が開催され、以下の議案について審議を行い可決されました。
1.報告案件
・信楽高原鉄道の経営状況 ・財団法人土山町緑のふるさと振興会の経営状況 ・財団法人甲賀創健文化振興事業団の経営状況 ・財団法人あいの土山文化体育振興会の経営状況 ・専決処分の報告3件
2.補正予算(第2号)について
・3月議会で否決された信楽中学校温水プールの学校施設開放事業を再開するため、補正予算として741万4.000円が追加されました。
3.「甲賀市くすり学習館」の指定管理について
・3月議会で可決されたくすり学習館の譲渡が認められないことから、6月議会で市の施設として指定管理を行う事が議決されたことに伴う指定管理者を、社団法人滋賀県薬業協会となりました。
4.甲賀市教育委員会委員として山本佳洋氏の任命が同意されました。教育長へは教育委員会において選任されます。
6月30日午後、全員協議会が開催され、前日の文教常任委員会で報告のあった「認定こども園」に関する報告と(仮称)自治振興会によるまちづくりについて報告がありました。ここでは、自治振興会について提案の概要(項目のみ)をお知らせします。
配布資料 新しい地域コミュニティ組織「(仮称)自治振興会」によるまちづくりの提案
1.自治振興会とは
2.自治振興会の必要性
3.振興会の位置づけと自治振興交付金 (1) 区と振興会 (2) 自治振興交付金の考え方 別表1.199区 別表2.自治振興交付金対象事業 別表3.自治振興交付額の算定 【自治振興交付金の計算例(シュミレーション)】
4.自治振興会設置モデル事業について 別表4.自治振興会の区域と区・自治会 別表5.補助対象経費と主な具体例
5.自治振興会に地域を支援する職員を配置
6.市民への振興会周知について
7.(仮称)自治振興委員会について
8.(仮称)まちづくり基金について ■シュミレーション
9.(仮称)地域コミュニティセンター (1) 地域センターの機能等 (2) 地域センターの職員 (3) 地域センターの施設
追加資料 自治振興会関係スケジュール
以上、庁内検討委員会で検討された新しいコミュニティ組織に関する提案があり、質疑が行われました。説明を受けた後の限られた時間での質疑のため、次の4点に絞って質問しました。詳細は9月議会の一般質問で行います。
① 区・自治会以外に住民自治組織を新たに創設することを、「お金と人と場所をつける」ことで市民の参加のないまま行政のみの考えで進められることの問題点
② 新しいコミュニティの提案を「補助金の削減や公共施設の見直し」という行財政改革と横並びで提案されることへの疑問
③ 旧町による区・自治会の歴史や成り立ちの違いと、199ある区・自治会の規模の違いをどのように学区ごとに再編するのかという課題
④ 23の地域コミュニティセンターに職員を派遣することの問題点
とにかく、「なぜそんなに立ち上げを急ぐのか?」という釈然としない疑問が残る行政からの答弁でした。