6月29日午後、森島学園が貴生川地先に建設を予定している「認定こども園」について所管事務調査を行いました。
この中で、平成23年4月開園を目指して取り組みが進められてきたが、教育委員会としては、開園を1年先送りして様々な条件整備を図っていくとの説明がなされた。これを受け、補助金の問題、保育士の体制、保護者の負担、道路整備、こども園の規模、今後のスケジュール等について質疑が行われた。
残念ながら、教育委員会と森島学園との連携の不十分さ、幼児教育や保育に関わって教育委員会のイニシアティブの不足、地元や保護者への説明不足等、様々な課題が残されているように思われた。
報告事項
1.新しい地域コミュニティ組織「(仮称)自治振興会」によるまちづくりについて 【総合政策部】
地域コミュニティ推進室より新しい地域コミュニティ組織「(仮称)自治振興会」について、庁内検討委員会よる報告を受けた提案が文書によりなされました。具体的な説明は6月30日に再度全員協議会を開催して行われます。
2.甲賀市国際化推進計画について 【総合政策部】
現在、当市の人口の約3%が外国人登録者であり、県内登録者の約1割の方が甲賀市に居住しておられます。まち づくりを推進するにあたっても、市内に居住しておられる外国人の方々との共生が大切です。そんな意味からも「国際化推進計画」が策定されました。
3.信楽陶芸トリエンナーレ「信楽まちなか芸術祭」について 【産業経済部】
実施計画書の概要版をもとに、10月1日から11月23日まで開催されます「信楽陶芸トリエンナーレ2010」の中心イベント「信楽まちなか芸術祭」について詳細にわたる説明がありました。陶都「信楽」の名を一層知っていただくイベントになってほしいものです。
4.「花風香の湯」管理運営事業の報告について 【建設部】
プロポーザル方式で現地説明会を実施。9社の参加があった中から、1社が企画書の提出があったが、5月初旬に取り下げられた。継続して温浴風呂で再考していく。
5.その他の報告事項
・第2次甲賀市行政改革大綱について 【総務部】
・甲賀市地域福祉大会の開催について 【健康福祉部】
・「甲賀市青少年活動安全誓いの日」に向けた取り組み状況について 【教育委員会】
・甲賀市学校施設開放事業について 【教育委員会】
6月議会最終日(22日)は、4件の付託案件に関する委員長報告があり、質疑・討論の後採決が行われ、委員長報告通り可決されました。次に、6件の意見書案に対する質疑と討論があり、採決の結果、4件が採択、2件は不採択となりました。その概要は以下の通りです。
【付託案件】
◎ 甲賀市移動通信鉄塔条例の制定について (携帯電話の市内最後の不感地区である土山町山女原に通信用鉄塔を設置するための条件整備を求めるものです。) 全員賛成にて採択
◎ 甲賀市くすり学習館条例の制定について (3月議会で甲賀町に新設されたくすり学習館を現時点で無償譲渡することが不可能となったため、市の監理下に置き運用するための条例です。) 賛成多数で採択
◎ 甲賀市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について (平成22年度より資産割がなくなり、基礎課税額、後期高齢者支給金等課税額、介護納付金課税額の比率が高くなります。大変高額な保険税であることに変わりはありません。) 賛成多数で採択
◎ 県立高校の統合配合に関する請願 (滋賀県公立高等学校教職員組合から出された請願で、県教委は「県立学校あり方検討委員会」の報告を受けて県立高校の統廃合計画案を策定していることに対し、父母・住民の意見を踏まえた市町議会と教育委員会の意見を聞くよう要請するものです。請願の趣旨に5点の問題点の指摘があり、このことに対する反対もあって委員会、本会議共に賛成は少数でした。私は、前職に関するものであり、趣旨の内容には全面的に賛成するものではありませんが、市町議会や教育委員会の意見が反映されるべきだとして請願に賛成しました。) 賛成少数で否決
【意見書】
◎ 森林・林業基本計画に基づく抜本的な林業振興に関する意見書 全員賛成で採択
◎ 米軍普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去を求める意見書 賛成少数で不採択
◎ 唯一の被爆国政府が世界から核兵器をなくす運動の先頭に立つことを求める意見書 全員賛成で採択
◎ コミュニティバスにかかる県補助金(運行対策費補助金)の補助率維持を求める意見書 全員賛成で採択
◎ 通学路の交通安全対策の強化を求める意見書 全員賛成で採択
◎ 後期高齢者医療制度のすみやかな廃止を求める意見書 賛成少数で不採択
※ 9月議会は8月31日から9月28日の会期で行われる予定です。
6月18日、請願案件の審議のため、文教常任委員会が開催されました。今回の案件は「県立高校の統合廃合に関する請願」で、私の前職に関わるものであり、特に最後の赴任校であった信楽高校は、在職当時から将来構想について思いを巡らせていただけに、人一倍関心の強いものでした。高教組の杉原委員長の請願説明を受け論議を行いましたが、今後公立高校がどのように再編されるのか目が離せません。
信楽中学校の温水プールの施設開放に関する今後の方針についても検討委員会からの提案がありました。来月から11月まで一般開放されることになります。学校施設だけに様々な課題のあることは否ません。
前回の文教常任委員会で報告のあった森嶋学園の貴生川幼稚園・保育園の開設について,現時点での状況報告がありました。前回の委員会に欠席(日本自治創造学会に出席)した私には、まもなく工事にかかるというあまりに急速な展開に正直驚いてしまいました。市教委との連携や保護者や地域住民への説明について課題が残されているように感じました。 f励みます!
既成概念を覆す、3回連続の全持ち時間(30分)を用いての一般質問を終えての感想を述べます!
12月議会は分割質問、3月議会は一問一答方式で「自治振興会」と「地域コミュニティセンター」について一般質問し、市長の考えを質しましたが、質問途中の再質問で流れが変わり思い通りにならないまま終わってしまいました。
今回は、30分の持ち時間中29分を用いて38項目について質問を行いました。そのため、残念ながら再質問するだけの残り時間がありませんでしたが、4月に区長さんや議員への中間報告に用いられた資料と区長さん方の疑問・質問をもとに質問事項を用意し、それぞれについてしっかりとした分析を行った上での質問を行いました。
結果は、残念ながら市長の考えを覆すまでにはいきませんでしたが、今後の取り組みに少々のくさびは打ち込めたかなと自負しております。住民自治のための自治振興会、あなたはどう思いますか?
少々長いですが、「議会報告」に中間報告と今回の一般質問を掲載しましたのでご覧ください。特に各区・自治会の戸数と学区ごとの戸数を記入した独自資料は、あまりに区・自治会の構成数に差があり、旧町ごとの区や自治会の歴史もあってそう簡単には自治振興会が立ち上げられるとは思えません。ご意見・ご質問をお寄せください。