3月5日は、2月25日に上程された議案審議と採決・委員会付託等が行われました。過去4年半の本会議で最も長時間の会議となり、終了したのはなんと午後10時半でした。
紛糾した議案はなかったのですが、来年度の一般予算に対する質問が8名の議員からあり、この質疑に大量の時間を要しました。一般予算の審議は3月12日から4日間予算特別委員会で細かく審議しますので、本会議での細目の質問はこの時に譲ればよいように思うのですが延々と続きました。
大変珍しいことですが、議案が一件否決されました。それは、信楽中学校に併設されている温水プールの一般使用を廃止する案件でした。巨額の維持費がかかることと学校管理の施設であることから学校施設開放を止めざるを得ないとの提案でしたが、市民への利便性と一方的に開放を中止することへの反発もあって、反対多数で否決されました。私は、元教員でもあり、学校施設を管理する立場にもあったことから考えれば、学校施設としての温水プールの管理維持は難しく、一般公開すべきだとする意見はよくわかるのですが、現実には課題も多く難しいことから廃止に賛成しました。
さて、私はこの日、2点について質問書を提出しました。1点は「甲賀市行政組織条例の一部改正」に関するもので、市は4月に行政組織を大幅に改正されます。市長直轄組織(秘書・広報・危機管理)が独立し、総務部に財政・財務と行政改革が加わり、企画課は地域コミュニティも担当する総合政策課となります。突然の大幅な変更ですので、その意図を確認しました。
もう一点は、児童クラブに関するもので、市内全ての児童クラブが指定管理されて3年が経過したことを受け、再指定の審査が行われ、半数近い児童クラブが市の直営となりました。このことについて、確認の意味もあり質問しようとしましたが、全く同じ質問を私の前に同僚議員が質問し、その回答も得たため、長引いている会議時間もあるので、質問を省略することを言い、質問するに至った経過(過去に何度も質問)を含めて意見を少し述べました。このことについて、同僚議員から「今のは質問ではない!」と厳しい指摘の声があり、しばし議事が中断しました。確かに、質問しないと言ってから意見を述べたのは私のミスでした。しかし、形式ばかりにこだわり、意見を述べる余地もない議会に何があるのでしょうか。議員間討議や執行部の反問権等、自由活発な論議の場にしようとする議会改革の渦のある中、大変残念な思いのみが残りました。今後は議会改革特別委員会の中で議会討議のあるべき姿を検討して参ります。
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